2008年8月18日(月)「しんぶん赤旗」
無保険の子ども1728人
社保協調査で判明
大阪
国保の資格証明書発行により、無保険状態にある子どもたち(乳幼児、小中学生)が大阪府内で千七百二十八人にのぼることが分かりました。大阪社会保障推進協議会(大阪社保協)の調査で明らかになったものです。
資格証明書発行世帯の中の子ども数は多い順に、大阪市七百四十八、東大阪市二百八十五、堺市二百四十四、枚方市百三十、茨木市百八、大東市四十七、門真市四十五などとなっています。
一方、府内四十三自治体中、吹田市、富田林市、和泉市など二十自治体で子どもがいる世帯への資格証明書発行はゼロです。
吹田市は、高齢者、子どものいる世帯に資格証明書を発行しないという姿勢をつづけています。同国保高齢者医療室長は「吹田市としては義務教育の子どもがいる世帯には交付しないことにしています。資格証明書発行には、措置審査委員会で、保険料滞納世帯の状況について審査し判断します。所得についても、所得三百万円以上に限ってやっている。機械的に発行するのではなく、配慮しています」と話します。
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