2008年8月26日(火)「しんぶん赤旗」
「9条守りたいのに…」
非戦演劇人の会が朗読劇
「非戦を選ぶ演劇人の会」(実行委員は永井愛さん、渡辺えりさんら三十人)は二十五日、東京・代々木の全労災ホールで、十一回目のピースリーディング(朗読劇)を開きました。
平幹二朗さん、長山藍子さんらが、憲法九条をめぐる議論を展開する「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」を上演。九条の大切さを描きだし会場いっぱいの四百六十余人から大きな拍手が送られました。劇作家・永井愛さんが昨年書き下ろした作品の再演で、二十六日も同会場で上演されます。
朗読劇は、憲法九条をめぐる論議をご町内の話として描いた作品。平さんは「世間話評論家」、長山さんは「横丁のマダム」役、根岸季衣さん演じる護憲派主婦、毬谷友子さん演じるパッチワーク教室の先生らに、改憲派も登場してけんけんごうごうの憲法論議。護憲派がしだいに優位に立つ展開に客席から笑いと拍手が起こりました。演出は永井愛さんと西川信廣さん。
朗読劇には、麻丘めぐみ、大沢健、大塚道子、坂口良子、沢田亜矢子さんらが出演しました。
盛んに拍手を送っていた女性(31)=東京・品川区在住、会社員=は「明るく、わかりやすく、いろんなことが盛り込まれた芝居でした。いろんな世代の人が見ても共感できると思いました」と話していました。
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