2008年9月3日(水)「しんぶん赤旗」
イラク戦継続・アフガン増派
共和党大会開幕
政策綱領を採択
【セントポール(米ミネソタ州)=西村央】十一月の米大統領選候補を指名する共和党の全国大会が一日、ミネソタ州セントポールで開幕しました。大会はイラク戦争の継続、アフガニスタンへの増派など戦争・軍事強化路線を盛り込んだ政策綱領を採択しました。
大会本会議場で発声採択された政策綱領は、イラクの現状について「安定し、統一し、民主的なイラク国家は手の届くところにある」と規定。「イラクにおけるわれわれの成功とは、過激主義とたたかう戦略的同盟を得ることにある」と指摘しました。
アフガニスタンについては、「まだやり残していることがあり、増派が必要である」として、北大西洋条約機構(NATO)諸国からの軍の増派とアフガン軍の増強が必要だとしています。
このほか、米本土や米国民とともに、国外に展開している米軍基地を守るためにミサイル防衛が必要だとするなど、タカ派路線を色濃くした政策綱領となっています。
温暖化対策では、「すべての発達した資本主義国とともに途上国、とりわけインド、中国の貢献が決定的に重要」として、従来の米の主張を踏襲しています。
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