2008年9月21日(日)「しんぶん赤旗」
米軍、一家8人殺害
イラク北部をヘリで空爆
【カイロ=松本眞志】駐イラク米軍は十九日、首都バグダッド北方百四十キロのサラハディン州ドウルで空爆を実施し、女性三人を含む一家八人を殺害しました。ロイター通信が伝えました。
米軍は事件について、爆弾テロに関与した国際テロ組織アルカイダの捜索を行い、空爆で武装グループのメンバー四人と三人の女性が死亡したと発表。現場で三歳の少年を救出したと述べました。
現地米軍報道官のオハラ大佐は、一般市民が犠牲になったことについて、責任は「テロリスト」側にあると主張しています。
一方、現地警察幹部の一人は、ヘリコプターの空爆で家族六人が家の中で死亡し、もう二人が家の外で射殺されたと証言。「家族が(犯罪)行為に関与したのかどうかわからない。この悲劇について米軍側の説明を待っている」と語りました。
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