2008年9月23日(火)「しんぶん赤旗」
非正規の待遇改善
電機懇
電機メーカーの労働者でつくる電機労働者懇談会は二十、二十一の両日、東京都内で総会を開きました。
あいさつした今井節生代表は、松下プラズマディスプレイや東芝の偽装請負告発など労働者のたたかいが政治を動かしつつあると指摘。「労働者派遣法の抜本改正や、リストラとのたたかいを」とよびかけました。
運動方針は、電機産業が史上最高の増益を続ける背景に、非正規労働者の増加と成果主義賃金をテコにした労働強化、人件費抑制があると指摘。谷口利男事務局長は、分社化や統廃合によるリストラとたたかい、非正規労働者の正社員化、成果主義賃金の見直しを求めることなどを提案し、「二十周年の新たな発展のスタートラインに立とう」とのべました。
討論でNECの労働者は、統廃合によるリストラ・退職強要とたたかい、ビラを見た労働者が退職願を撤回するなど変化を報告しました。
愛知県内の日立系列企業の労働者は、孫会社の統廃合からパートや派遣労働者の雇用を守れと宣伝に取り組んでいると発言。沖電気の労働者は、半導体事業売却後の労働条件を沖電気の責任で保障することを求める取り組みを語りました。
東芝の労働者は、偽装請負の告発で請負いから派遣に切り替えたものの、低賃金で働かされ、労災も多発していると指摘。来年十二月に派遣期限を迎える労働者の正社員化を求めていくとのべました。松下電器の労働者も、雇用継続させるたたかいに取り組むとのべました。
総会では、今井代表と谷口事務局長など四役を再選。日本共産党の大門実紀史参院議員らが来賓あいさつしました。
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