2008年9月26日(金)「しんぶん赤旗」
医療費無料化
都、中3まで拡充案
村松都議に議会で答弁 10月にまとめる方針
東京都は二十五日、都民から強い要求があがっている中学三年生までの医療費無料化について、十月に具体案をまとめる方針を示しました。都議会本会議で、日本共産党の村松みえ子都議の質問に安藤立美福祉保健局長が答えました。
村松氏は、財政力の弱い多摩地域の市町村にとって、中学三年生までの医療費無料化は急務だと強調し、「来年度には必ず実施するため、都が建設的提案を行うべきだ」とただしました。
安藤局長は「助成内容の拡大にあたっては、小児医療現場の厳しい状況や医療保険制度の相互扶助の理念にも十分に配慮する必要がある」とも述べており、昨年の都知事選で石原慎太郎知事が公約した全面無料化に踏み切るかどうかは微妙です。
都は子ども医療費無料化を求める都民の運動を受け、昨年十月から中学生までの医療費助成を始めましたが、三割自己負担のうち一割分を区市町村と半分ずつ助成するだけにとどめています。
■関連キーワード