2008年10月4日(土)「しんぶん赤旗」

日弁連が9条宣言

人権擁護大会で採択 今日的意義を確認


 日本弁護士連合会は三日、「平和的生存権および日本国憲法九条の今日的意義を確認する宣言」を、富山市で開いた第五十一回人権擁護大会で採択しました。

 憲法に盛り込まれた恒久平和主義の先駆的意義を確認した前回大会宣言よりさらにすすんで、平和的生存権と憲法九条という憲法条項を明記してその今日的意義を確認したものです。九条改憲の動きに対して憲法の持つ今日的意義を打ち出したもので注目されます。

 宣言では、(1)平和的生存権は、全世界の人々の平和に生きる権利を実現するための具体的規範(2)憲法九条は、積極的に軍縮・軍備撤廃を推進することを日本に課した(3)憲法九条は、自衛隊の活動などに制約を及ぼし、海外での武力行使や集団的自衛権行使を禁止するなど有効に機能している―と指摘し、国内外の共通の理解が得られるよう努力すると表明しています。



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