2008年10月6日(月)「しんぶん赤旗」
政治の中身変え
民主的政権へ大きな一歩を
市田書記局長が訴え
兵庫・丹波
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「自民党・公明党がすすめる国民いじめの政治の中身を変えて、暮らしと平和を守る絶好のチャンス」―。日本共産党の市田忠義書記局長は五日、兵庫県の丹波の森公苑ホールで開かれた演説会で、総選挙での党の躍進を力強く訴えました。丹波市では、小選挙区候補を立てておらず、党幹部の演説会が開かれるのは二十八年ぶり。全戸ビラを二回、連日三台の宣伝カーをまわすなど、演説会を知らない人がいない状態をつくり、自民党員からも「参加しよう」の声があがっていました。
市田氏は、「政治の中身を変える」という旗印を掲げ、総選挙にのぞむ日本共産党の決意を力強く語りました。市田氏は、後期高齢者医療制度の廃止や人間らしい働き方のルールづくり、自衛隊を海外に派兵する政治の転換など、暮らしと平和の二つの分野で、国民の利益にたった解決を求める党の立場を説明。「大企業中心・アメリカいいなりという『二つの政治悪』をただす。この立場に立つ共産党を伸ばしてこそ、暮らしを守り、平和な日本に大きく舵(かじ)を切ることができる」と訴えました。
「政治の中身の変革を本気でやれば財源も出てくる」と力を込めた市田氏。大企業・大資産家へのゆきすぎた減税をやめ、アメリカいいなりに三十年間で五兆円も支払ってきた米軍への「思いやり予算」をなくせば、社会保障費の抑制路線を転換する財源も生まれることを具体的に指摘し、「国民が主人公の日本へ、今こそ政治の中身を大本から切り替え、民主的政権へ大きな一歩を踏み出そう」と訴えました。
瀬戸恵子近畿比例予定候補は、「国民の願いよりアメリカ、財界という政治を根っこから変えるために元気いっぱいがんばります」と力強く訴えました。十一月九日告示の丹波市議選(十六日投票)に立候補を予定する、広瀬けんいち(現)、西本よしひろ(現)、足立いさむ(新)の各氏がそれぞれ決意表明しました。
丹波市の女性(60)は「後期高齢者医療制度で、生きていくのが不安になってきます。でも、話を聞いて思いやり予算などを削れば医療を充実できること、共産党が伸びればそれが実現できることがはっきりとわかった」と話していました。