2008年10月8日(水)「しんぶん赤旗」

靖国神社の政府移管と国の追悼

麻生首相、主張変えず


 麻生太郎首相は七日の衆院予算委員会で、従来主張していた首相の靖国神社参拝などについて、変わりはないことを首相就任後初めて公に表明しました。

 麻生氏は雑誌『諸君!』二月号などで、首相の靖国参拝のほか、宗教法人としての同神社を“任意解散”したうえで政府に移管し、国による追悼行事を行うべきだと主張していました。

 答弁で麻生氏は、「尊い命を国家のためにささげてくれた人々を、国家が最高の栄誉をもってまつることを禁止しているかのごとき状況は明らかに偏っている、間違っていると思っている」と発言。「神社という名前が問題になるのであれば、靖国廟(びょう)でも結構だし、招魂社でもよろしいし、いろんな形がある」とも述べました。

 また麻生首相は戦死者について、「あのころは政府が(靖国神社にまつると)約束をした、その前提で戦死した。あとでこちら側の都合で、もう神じゃないよというふうにしろという意見のように聞こえるが、それは死者に対していかがなものかと正直思う」とも述べました。戦死者を「神」として扱うべきだとの考えまで示したものです。民主党の岡田克也副代表の質問に答えたものです。



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