2008年10月8日(水)「しんぶん赤旗」
ベルギー全土でスト
購買力向上・生活防衛掲げる
【パリ=山田芳進】ベルギーで六日、購買力向上と生活防衛を掲げたストが全国で行われました。
同国の三大労組(社会党系、キリスト教系、リベラル系)が実施しました。労組が要求する電気・ガスの付加価値税率低減(21%から6%へ)など、家計を助ける施策がなされないことに抗議。一方で、大企業に対する法人税が引き下げられたり、六月から食料品約8%、電気20%、ガス50%、暖房用燃料約60%と軒並み値上がりしていることに対する政府への警告の意味合いがあります。
この日のストで、首都ブリュッセルを発着する高速鉄道ユーロスターが止まるなど全国で交通が乱れました。
キリスト教系の組合は引き続き、最低賃金引き上げや若者の待遇向上のほか、金融取引への課税など、より公正な税制を求めていくとしています。
三大労組は昨年十二月来、国民の購買力向上を政府に要求し、六月にも緊急対策を求めて全国で約十万人規模のデモを行いました。
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