2008年10月13日(月)「しんぶん赤旗」
変える 選ぶ '08
青年雇用に一番真剣
メールで「入党したい」
応援だけじゃ歯がゆくて
28歳の調理師
「共産党に入党するにはどうすれば良いのですか」。千葉市に住むレストランで働く谷川和久さん(28)=仮名=は今年六月に、メールで入党したいと連絡してきました。
日本共産党中央委員会のホームページなどを見て「日本をもっと良くしていきたい。応援だけじゃ歯がゆい。一緒の方向へ歩みたい」と思ったからです。
日本共産党に入党したわけは、二つ。一つは、青年の雇用問題に一番真剣に取り組んでいること。もう一つは、憲法九条を守ると主張していることでした。
月収は16万円
谷川さんは、調理師の資格があるのでレストランでアルバイト。月収は十六万円ほどです。「風呂はシャワーですませます。電気はつけません」と、節約生活です。
アルバイトしながら在日外国人向けの日本語教師の資格をとるために専門学校で勉強をしている谷川さん。専門学校の受講料は月二万円。家賃が約四万円、光熱水料が約一万円、国保料八千円、年金一万四千円、両親に毎月五万円仕送りをしています。「両親は病気がちで、僕の仕送りとわずかな年金が命綱です」
残りの一万数千円で生活しなければなりません。「レストランでまかない食を食べるので食費は節約できますが、アルバイトのないときは食べません」
ホームページを見るまでの谷川さんは、外国の事例などからして「一党独裁をねらっている党」と偏見を持って見ていました。
JR千葉駅で日本共産党の宣伝をしているのを立ち止まって聞きました。「侵略戦争に戦前から命がけで反対した党です」「憲法九条を守りましょう」と訴えていました。「へぇー」と、驚いた谷川さん。日本共産党のホームページを見ました。「自分が思っていたのと百八十度違っていた」
非正規の仕事
日本共産党は、「独裁などと無縁」で、一致する政策で団結・共同して政権を運営する連合政府をつくろうとしていることが分かりました。
「志位(和夫)さんが一番日本の未来について考えている」。青年の雇用問題について国会で繰り返し追及していることを見聞きするなかで確信するようになりました。
愛知県豊川市出身の谷川さんは、高校を卒業後、スキーの指導員の資格をとるために長野県の専門学校で学びました。実家の会社を手伝った後、会社の東京進出にともない上京。営業の仕事をしたあと、中国に行き、大学留学しました。三年間学び昨年十二月に帰国したものの、仕事はアルバイトや派遣など非正規の仕事しかありません。
「民主党の小沢(一郎)さんが好き」ということから民主党を支持してきた谷川さん。
「しんぶん赤旗」を読むなどして、民主党が憲法を変えると言っていること、大企業からの献金を受けていることなどを知りました。
「初めて日本共産党に投票します。戦争に巻き込まれて犠牲になるのは民間人です。戦争反対の党とともに歩みます」
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