2008年10月16日(木)「しんぶん赤旗」
後期医療 年金天引き
10・15ショック
全国で怒りの行動
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年金が振り込まれた十五日、七十五歳以上のお年寄りを医療差別する後期高齢者医療制度で、四回目の保険料の年金天引きが行われました。新たに四百三十万人(十五日、厚生労働省発表)が天引きの対象に加わり、同制度に対する怒りが広がりました。
東京都渋谷区の郵便局の現金自動預払機に年金を確認にきた女性(74)は「(この制度は)政府に年寄りは役にたたないといわれているような気がするね」と話していました。
今回、新たな天引きは、同制度の発足までは保険料を払わなくてよかったサラリーマンの扶養家族、天引きを実施していなかった二十九の自治体に住む対象者などです。また、六十五歳―七十四歳だけの世帯の国民健康保険料も、九割以上の市町村で世帯主の年金から天引きされました。
天引きの拡大に対して、全国各地で抗議行動が行われました。
北海道では、百カ所以上で同制度の廃止を求める座り込みやデモ行進などを展開。札幌市内の大通公園では、「後期高齢者医療制度に怒る北海道民の会」が呼びかけた座り込み行動が行われ、道行く人々に署名を訴えました。
名古屋市では、日本共産党の、せこゆき子東海比例候補を先頭に郵便局前で「しんぶん赤旗」号外を配布しながら廃止を呼びかけました。福岡市内の繁華街・天神では買い物客が次々と署名に応じ、話し込む人もいました。
東京都内でも、全日本民主医療機関連合会が署名行動にとりくみ、多くの人が立ち止まり、署名板が足りなくなるほどでした。
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