2008年10月17日(金)「しんぶん赤旗」
世直しへ むしろ旗
「年金者一揆」 全国1万人
「後期医療」廃止など要求
「世直し一揆」「後期高齢者医療制度廃止」のむしろ旗を手にして16日、全日本年金者組合は全国各地で集会、パレード、座り込みなどの「年金者一揆」を行いました。前日の15日には後期高齢者医療制度の年金天引きが一気に増えるなか、全国で1万人が怒りの行動に参加しました。
東京・日比谷野外音楽堂で行われた中央集会には、「もう黙っていられない」「生き抜くぞ! 世直し成すまで」のむしろ旗や「怒」の文字のうちわを持ち、そろいのオレンジのジャンパーを着た三千人が集まりました。
「老人差別はごめんよ」のプラカードを手にした千葉県流山市の男性(73)は「年金から国保料が天引きされ始めた。お上が年貢をとりあげる江戸時代と同じだ」と憤ります。埼玉県鴻巣市の女性(74)は、「百歳まで生きられる時代になったのに、そんなに生きるなといわんばかりの政治」と語気を強めます。
篠塚多助委員長は、年金者組合の行動が国民要求と響き合い、政治を動かしており、総選挙は要求実現の絶好の機会だと強調。後期高齢者医療制度廃止や消費税増税によらない最低保障年金の創設、物価に見合う年金引き上げ、憲法を守れなどの要求を掲げ、運動をさらに強めようと呼びかけました。
日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員が後期高齢者医療制度廃止をはじめ安心の医療、年金、介護制度を実現していくとあいさつ。民主党議員、国民新党副代表があいさつしました。
参加者は「鐘の鳴る丘」の替え歌「金の減る丘」の合唱や、川柳に顔をほころばせ、決意表明や全労連、中央社保協など協賛団体あいさつに大きな拍手を送りました。集会後、銀座までパレードをしました。
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