2008年11月11日(火)「しんぶん赤旗」

日亜は正規雇用せよ

約束実行迫る 11・9集会に600人

志位委員長がメッセージ

徳島


 「日亜化学の約束破りを許さず青年の正規雇用を求める11・9集会」が九日、日亜化学本社がある徳島県阿南市で開かれました。県内外から運動支援者ら約六百人が参加し、会場は熱気であふれました。

 日亜の偽装請負を告発し、正規雇用を求めてたたかっているJMIU(全日本金属情報機器労働組合)日亜化学分会の島本誠さんら六人は、九月末での雇い止めで仕事を奪われ、現在は職を探す毎日を送っています。

 JMIUの生熊茂実委員長は、昨年以降の経過と審議中の県労働委員会の内容を報告し、「日亜のたたかいは、真実がこちら側にあるとともに、彼らの要求は全国で求められる世論であり、必ず勝利できます」と強調しました。

 日本共産党から小池晃、仁比聡平の両参院議員、笹岡まさる衆院比例四国ブロック予定候補、古田もとのり同・徳島1区予定候補らが参加。国会でこの問題を取り上げた志位和夫委員長が、激励のメッセージを寄せました。

 小池氏は「労働者にツケを回す政治の在り方が問われている」として、カジノ経済の破たんなどを紹介。「若者が将来に希望をもって働いていける社会をつくるよう、連帯してがんばりましょう」と呼びかけました。

 仁比氏は「私は、彼らの『働く』ということと、『仲間たち』に対する二つの熱い思いに、心を突き動かされました。日本共産党は、引き続き全力で支援していきます」とのべました。

 全国から駆け付けた支援者が激励のあいさつをしました。地元・徳島県の民青同盟は「日亜化学は約束を守れ!」の手作りメッセージボードを掲げ、「10・5青年大集会」後の国会要請の内容などを報告しました。

 日亜分会の五人(一人欠席)が登壇し、代表して島本さんが「日亜化学の異常を正さないと、今後も不当な扱いを受ける労働者が生まれてしまいます。『さすがは日亜』と言われるような会社になってもらうよう、これからもがんばっていきます」と決意を表明しました。

 集会では、「日亜化学の約束破りを許さず青年の正規雇用を求める決議」を採択。集会後、阿南市内約二キロをデモ行進しました。



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