2008年11月13日(木)「しんぶん赤旗」
新テロ法
18日採決 自・民合意
井上議員が徹底審議要求
参院委理事懇
海上自衛隊のインド洋派兵を一年間延長する新テロ特措法改定案を審議している参院外交防衛委員会は十二日、理事懇談会を開き、同法案の採決を十八日に行うことを決めました。
自衛隊が組織的に侵略戦争美化、憲法破壊の幹部教育を行っていたことが発覚し、こうした自衛隊の海外派兵を続けていいのかが厳しく問われているにもかかわらず、その法案審議を打ち切ろうとするもので、極めて重大な事態です。
与党側は、十三日に首相出席、テレビ中継の質疑を行った上で、十八日に締めくくり総括質疑と採決を行うことを民主党と合意したと表明しました。
民主党は、法案採決後に、田母神俊雄前空幕長の論文問題にかかわり、集中審議を行うことを条件にした合意だと釈明しました。
日本共産党の井上哲士議員は、田母神氏の問題は、自衛隊の根幹にかかわる重要な問題であり、法案審議と切り離すことはできず、「さらに徹底して審議を行うべきだ」と述べ、採決日程に強く反対。田母神氏が空幕長就任以来おこなったすべての講話・訓話、同氏が統幕学校長時代に始めた「歴史観・国家観」の講義内容についての資料提出を要求しました。
北沢俊美委員長(民主党)は、自民党と民主党の合意について「重く受け止める」と述べました。
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