2008年11月13日(木)「しんぶん赤旗」
子どもの国保証奪うな
高橋氏要求 厚労相「検討」
衆院委
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日本共産党の高橋ちづ子議員は十二日、衆院厚生労働委員会で、三万三千人にのぼる子どもの無保険証問題を取り上げ、「お金のあるなしで子どもが医療を受けられないことがあってはならない」と述べ、子どものいる世帯を資格証の交付対象から除くよう求めました。
舛添要一厚生労働相は「きめ細かい対応をしていく」と答弁。高橋氏が「(それなら)自治体が子どもには保険証を出すといった配慮をしているのに、口出しをするな」と迫ったのに対し、舛添厚労相は「法律の枠内で弾力的な運用を検討する」と約束しました。
高橋氏は「子どもの医療費無料化ができていれば、解決する」として、子どもの医療費の無料化に際して病院窓口で医療費を払わなくてもいいよう現物給付をしている自治体に対して、国保の国庫負担金減額という制裁をするのはやめよ、と求めました。高橋氏は現物給付で、国庫負担金を減額されている市町村は千三百七十四自治体、六十四億九千万円と明らかにしました。
舛添厚労相は「制裁ではない」としつつ、「何らかの前進を考えたい」と述べました。
最後に、舛添厚労相は、政府が追加経済対策で来年度介護報酬の3%引き上げを打ち出したことについて、「目的は介護の現場で働く方々の処遇の改善。それに結びつくような施策をとりたい」と答えました。
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