2008年11月14日(金)「しんぶん赤旗」
なくせ貧困 守れ雇用 生活危機突破
悪政転換へ ぎっしり
東京で総決起集会
連帯して生活悪化の打開を求める「なくせ貧困! 守れ雇用! 生活危機突破! 11・13中央行動」が十三日、東京都内で行われました。全国から約五千五百人が集まり、総決起集会会場の日比谷野外音楽堂を埋め尽くす熱気。参加者はいっせいにプラカードを掲げ、「総選挙で国民本位の政治に変えるぞ」などと唱和しました。
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全労連や全商連、農民連などでつくる実行委員会の主催。各省庁への要請や国会に向けたデモ行進などを行いました。
総決起集会であいさつした全労連の大黒作治議長は「悪政を国民的な反撃でやめさせ、暮らしと平和を守るために力を合わせよう」と強調。総選挙での政治の転換を呼びかけました。
日本共産党の志位和夫委員長が連帯あいさつ。エッセイストの海老名香葉子さんが激励のことばをのべました。
集会会場には、「仕事よこせ」「怒」などと書かれたプラカードやムシロ旗。青年や年金者、看護師、農民、業者ら各分野の代表が登壇し、窮状やたたかいを報告すると、参加者は声援や拍手で応えました。
タクシーに乗って三年になる都内の男性(26)は規制緩和による過剰な増車の影響で、月の手取りは約十三万円。「三年前から月十万円減った。生活できる賃金がほしい」と話しました。
都内で工務店を営む男性(53)は今年、仕事が半減し、「三十七年間でこんなにひどい年は初めて。お客さんの消費は冷え込んでいる」と指摘。「現状を解決するには、政治を変えるのが一番だ」と語りました。
生活擁護こそ最大・最良の景気対策
志位委員長があいさつ
志位氏はあいさつの中で、麻生内閣はすでに「政権末期」状態にあり、今後の政局は解散・総選挙含みだと指摘。国民とともに暮らしを守るたたかいを発展させるとともに、論戦とたたかいで自公政権を追い詰めて解散を迫り、歴史的政治戦での勝利のために力を尽くすと決意を表明しました。(志位委員長のあいさつ)
アメリカ発の「ばくち経済」の失敗のツケを「国民に回すな」と強調。景気悪化のもとでの(1)大企業による無法な「首切り」「雇い止め」から雇用を守る(2)貸し渋り・貸しはがしの先頭に立っている大銀行に社会的責任を果たさせる―という二つの国民的たたかいを呼びかけました。
大企業から家計へ経済政策の軸足の大転換を訴える中で、「私たちが『なくせ貧困、生活危機打開』を合言葉に取り組んでいる生活擁護闘争のすべてが、最大・最良の景気対策にもなる」と強調しました。
小泉政権以来の増税などで年間十三兆円も国民負担を増やした自公政権が一回限りの二兆円の「給付金」を決め、三年後の消費税増税まで宣言したことを「“ばらまき一瞬、増税一生”でどうして景気がよくなるか」と批判。「消費税増税をやめよ、大企業・大資産家へのゆきすぎた減税を正せ」との旗を高く掲げたたたかいを呼びかけ、力強い拍手に包まれました。
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