2008年11月16日(日)「しんぶん赤旗」

給付金 まともな検討なし

TVで小池氏 「選挙対策が先行」


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(写真)「サタデーずばッと」に出演する小池晃政策委員長(TBSテレビから)

 日本共産党の小池晃政策委員長は十五日、TBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、政府・与党が追加経済対策に盛り込んだ定額給付金について、「国民のくらしや経済について、まともに検討したものでなく、選挙があるから一日でも早く出すという狙いが先行している。だから混乱した議論になる。事務作業だけでも現場は大変なことになる」と批判しました。

 公明党の山口那津男政調会長は「生活支援と経済対策」の二つが目的だと主張しました。

 小池氏は「いま家計を苦しめているのは社会保障の負担増や増税だ。そういう痛みは年間十三兆円。一人あたり十万円だ。痛みを与える政治はそのままにして、一回だけのばらまき。そして三年後には消費税の大増税。無慈悲で鈍感なやり方だ」と批判。「いま国会で議論すべきなのは、後期高齢者医療制度や、生活保護の老齢加算・母子加算の廃止など、国民を苦しめている政治をどうするかだ」と述べました。

 みの氏は「小池さんがおっしゃったことに賛成だ」と述べました。

 田母神俊雄前航空幕僚長が侵略戦争を美化する懸賞論文に応募して更迭された問題について小池氏は、「田母神氏は自衛隊の統合幕僚学校の校長もやり、あの戦争は正しかったという趣旨の歴史観、国家観の教育をやっていた。自衛隊の中でこうしたゆがんだ議論が幅を利かせているとしたら大変なことだ。なぜこういう人が自衛隊のトップまで上り詰めたのか。この間の内閣がこういう人を重用してきた背景に何があったのか。徹底的に究明すべきだ」と主張しました。


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