2008年11月18日(火)「しんぶん赤旗」
G20金融サミット
中国、各国と連携へ
ブラジルなど4カ国と会談
【北京=山田俊英】G20金融サミットに出席した中国の胡錦濤国家主席は十五日、ワシントンでブラジルのルラ大統領ら四カ国首脳と個別に会談し、国際金融危機対策で連携を確認しました。
中国外務省によると、ルラ大統領との会談で胡主席は「会議は金融危機の拡大をくい止める措置や国際金融システムの改革を打ち出した」と述べて「成功だった」と評価。「中国とブラジルは発展途上の大国であり、国際問題の見方も近い」として、引き続き協力していきたいと希望しました。
ルラ大統領は、会議の成果に満足を表明し、今後も中国と高いレベルで交流していきたいと応じました。
ロシアのメドベージェフ大統領とは、連携を密にして金融市場の安定を図ることで一致しました。英国のブラウン首相とも意見交換しました。
オーストラリアのラッド首相は、一九九七年のアジア通貨危機の際、中国が人民元の対ドル為替レートを切り下げず、危機の拡大防止に貢献したことを評価。今回の金融危機でも中国の積極的な役割を評価していると胡主席に語りました。
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