2008年11月22日(土)「しんぶん赤旗」
自衛隊統幕学校
「歴史観」講師見直し
防衛相表明 “適切でなかった”
浜田靖一防衛相は二十一日の記者会見で、田母神俊雄前航空幕僚長が統合幕僚学校長時代に新設した「歴史観・国家観」講義の講師選定について「適切であったと判断することはなかなか難しいのではないか」との認識を示しました。その上で「より幅広くバランスのとれた適切な教育を実施し得るように、講師の選定も含めて、課目『歴史観・国家観』の見直しについて検討していきたい」と述べました。
防衛省は、日本共産党の井上哲士参院議員の再三にわたる追及を受け、「歴史観・国家観」講義の講師名を一人を除き公表。「新しい歴史教科書をつくる会」副会長の福地惇・大正大学教授や同会理事の高森明勅・日本文化総合研究所代表ら侵略戦争美化派が講師を務めていたことが明らかになっています。
井上議員は国会質問で「第二、第三の田母神氏をつくる仕組みは残っている」と批判。幹部教育の是正を強く求めていました。
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