2008年11月22日(土)「しんぶん赤旗」
総選挙・都議選勝利で政治変えよう
東京・足立 市田書記局長が訴え
|
日本共産党の市田忠義書記局長は二十一日、東京都足立区の北千住駅前で街頭演説に立ち、緊迫した国会情勢のもと「いつ解散になっても勝利できるよう全力をあげます」と呼びかけました。寒風が吹きデッキに張り巡らせたのぼりが強風にはためくなか、足を止めて宣伝カーをのぞきこむ青年やマフラーを巻き直して聞き入る聴衆の姿がみられました。
「いま米国発の金融危機が世界を覆い、景気悪化が進んでいる。いかさまバクチの失敗のつけを国民に回すなというのがみなさんの思いではないでしょうか」。こう切り出した市田氏は、麻生内閣がまともな暮らし応援の経済対策を打ち出せず給付金でも迷走を続ける一方、トヨタやいすゞ、日産、マツダ、キヤノンなどが大リストラ計画で労働者を切り捨てようとしていると指摘。「政府は大企業に遠慮せず毅然(きぜん)たる態度で臨むべきだ」と強調し、家計応援の政治への転換を求める党の立場を明らかにしました。
自公政治の悪政に対し民主党も、第二次補正予算案を提出しなければ新テロ特措法延長案の採決に応じないと迷走を続けています。市田氏は「法案の採決には反対だが、それとまともな中身のない補正予算をからめて論じるのは筋が通らない」と、国政の重要問題を政治の駆け引きの道具に使う民主党の無責任さを批判。政治の中身を変える日本共産党に暮らしをよくしたいという願いを託し、大きくしてほしいと訴えました。
大島よしえ都議予定候補、衆院東京12区の池内さおり、同13区の渡辺修次両予定候補が決意を表明しました。
足立区の浪人生の男性(20)は「市田さんの演説は初めて聞いた。正論ですね。労働問題と医療費の話がよかった。他党と明確に違うのは評価できます」と話しました。ティッシュペーパーを配り終えて市田氏の訴えを聞いていた不動産会社社員の男性(23)は「実はまだ仕事中ですけど、共産党が何を言っているのかなと聞いちゃいました。景気は厳しいっす。何とかしてほしい」と語りました。