2008年11月24日(月)「しんぶん赤旗」

介護労働者を増やせ

待遇改善求めつどい

京都


 低賃金と劣悪な労働環境で介護現場が深刻な人材不足におちいるなか、介護従事者の待遇改善などを求める「11・23京都介護ウェーブ 介護保険の改善を願う関係者のつどい」(同実行委員会が主催)が二十三日、京都市上京区の同志社大学で開かれ、二百三十人が参加しました。介護労働者らが、「介護労働者を増やせ」「介護報酬を大幅に引き上げろ」と唱和し、京都市役所前までデモ行進しました。

 浜岡政好・佛教大学教授が開会あいさつし、ノンフィクション作家の沖藤典子氏(厚労省社会保障審議会介護給付費分科会委員)が講演。沖藤氏は、厚労省分科会での議論に触れ、「すぐに財源という話が出てくるが、(定額給付金の)二兆円がどうやってでてくるのか。ヘルパーは五十代や六十代が担い、十年すればいなくなる。いまこそ若い働き手を常勤で確保すべきだ」と話しました。

 ヘルパーらが「時給は七百五十円もない。生活費を得るために無理なシフトを組むが、これでは働き続けられない」など実態を次つぎ発言。社会福祉法人洛東園園長で日本介護福祉士会副会長の木村晴恵氏は、「京都市内で建設を終えた三つの老人ホームは、職員が集まらず開設できない」と訴えました。

 社会福祉法人七野会の廣末利弥理事長が、介護施設から回収したアンケート結果を報告。日本共産党の、こくた恵二衆院議員・国対委員長(比例近畿ブロック・京都1区予定候補)が来賓あいさつしました。



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