2008年11月28日(金)「しんぶん赤旗」
トヨタは責任果たせ
門前で労働者激励宣伝
福岡
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「トヨタは労働者の使い捨てをやめ、大企業の社会的責任を果たせ」――。日本共産党福岡県委員会、党直鞍地区委員会、民青同盟福岡県委員会は二十七日、トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)の北門前で「労働者激励宣伝」行動を展開しました。田村貴昭、田中みゆき両衆院比例九州・沖縄ブロック予定候補、岡野隆県委員長らが次々とマイクを握り、「力を合わせて雇用を守ろう」と訴えました。
行動には、三十二人が参加。横断幕や政策プラスターを掲げながら出退勤の労働者を激励し、ビラを配布しました。歩きながらじっとビラに目を通す労働者が目立つなど、用意した三百枚がすべてなくなりました。
ビラを受け取った正社員(34)は大量解雇について、「自殺者もでるのではないか」と心配します。同社を解雇され、次の会社に行ったがまたクビになる知人がいると話し、いまの雇用政策について、「自民党が悪い」と批判しました。
働いて「二年ちょっと」という派遣労働者(24)は、同僚のなかに「動揺が広がっている」と話します。「正社員になりたい。何のために働いているのかわからない」と不安な表情を浮かべました。
就職先がなく仕方なく派遣で働いているという労働者(39)は「こういう訴え(=雇用を守れ)は堂々と、誰かがいってくれないといけない」と、党への共感と期待を寄せました。
トヨタ九州は今夏、七百九十人もの派遣労働者を解雇し、全国的な大量雇い止めの引き金を引きました。党県委員会は今後も門前宣伝を継続するとしています。
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