2008年11月29日(土)「しんぶん赤旗」
内定取り消し331人
昨年より大幅増
全国のハローワークが確認しただけでも採用内定取り消し者が全国で三百三十一人にのぼることが分かりました。厚生労働省が二十八日、発表しました。
大学から寄せられた情報も含めて集計したもので、内定取り消しの実態を公表するのは初めてです。
それによると、十一月二十五日までに内定取り消しをした企業は八十七社。大学生で三百二人、高校生の二十九人が内定を失いました。
昨年度は、ハローワークが掌握した人数だけで九十四人でした。それを大きく上回るペースです。
厚労省は、内定で労働契約が成立し、解雇は違法とした最高裁判決があり、「合理的理由のない内定取り消しは無効」としており、内定取り消しをやめさせる企業への指導をするとしています。
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