2008年12月4日(木)「しんぶん赤旗」
GM解雇
“一時凍結”を延長
アルゼンチン政府 労使は再度交渉
【メキシコ市=島田峰隆】米大手自動車メーカーGM(ゼネラル・モーターズ)がアルゼンチン・サンタフェ州のアルベアル工場の労働者四百三十五人を解雇しようとしている問題で、アルゼンチン労働省は二日、解雇を一時凍結させる「強制調停」措置を十五日間延長することを決めました。同措置は二日で切れる予定でした。
現地からの報道によると、会社側と自動車機械労組(SMATA)は、労働省の仲介で一日まで交渉を続けてきましたが、合意に至りませんでした。このため両者は四日に労働省を交えて再度交渉することになりました。
SMATAは、会社側が解雇を強行する姿勢を崩さないなら、二日から無期限ストに入ると警告。アルベアル工場の労働者らは同日、工場内で集会を開き、正規、非正規にかかわらず全員の雇用を守るよう会社側に改めて求めました。
GMアルゼンチンは十月半ば、景気後退による販売台数の低下を口実に、アルベアル工場での解雇計画を発表。安定的な雇用の拡大を掲げるフェルナンデス政権は、直ちに介入し、「強制調停」措置を発動しました。
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