2008年12月6日(土)「しんぶん赤旗」
「派遣切り」九州深刻
「体力ある大企業、責任果たせ」
北九州で志位委員長会見
日本共産党の志位和夫委員長は五日、遊説先の北九州市で記者会見し、九州の特徴として「外需に依存している大手自動車、半導体の大企業が集中しており、景気悪化のしわ寄せがとりわけ深刻だ。それだけに共産党が頑張らないといけない」と述べ、雇用を守る国民的たたかいを大きく広げていく決意を語りました。
九州では、トヨタ九州で千八百人、日産苅田工場で四百人、大分キヤノンと同マテリアル工場で約千二百人、東芝北九州で百六十人、同大分工場で三百八十人の派遣・期間労働者の解雇が伝えられています。
志位氏はこうした「派遣切り」の状況を挙げて「大企業には雇用を守る体力は十分にあるわけだから、その社会的責任を果たすべきだし、政府はその責任を果たさせるように強い指導を行うべきだ」と語りました。
またトヨタ九州が赤字を解雇の口実にしていることを批判。「トヨタグループ全体でいえば六千億円の利益を見込んでいる。内部留保は十三兆円をはるかに超える。株主配当は巨額の配当を続けている。労働者の首を切るのは到底許されることではない」と述べました。
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