2008年12月7日(日)「しんぶん赤旗」
療養病床病院13%減
05年比 診療報酬減額が直撃
長期入院患者のための療養病床を備えた病院・診療所が二〇〇七年に前年より三百九十二施設(6・1%)減り、六千二十二施設になったことが厚生労働省の医療施設調査でわかりました。病院が百八施設、診療所が二百八十四施設の減少でした。
〇五年と比べると八百九十六(13%)の病院・診療所が減っています。療養病床の削減方針を掲げ〇六年に政府が強行した診療報酬大幅引き下げの直撃を受けた形です。
産科・産婦人科のある病院も前年より三十七施設(2・3%)減って千五百三十九施設となり、一九九〇年から十七年連続の減少となりました。九〇年(二千四百五十九施設)と比べ、四割近く減りました。
政府が長年続けてきた医師数抑制政策のため、産科医に過重な負担がのしかかり、お産の場の減少に歯止めがかからない状況です。
小児科のある病院も九三年の四千二十五施設から減り続け、三千十五施設になりました。
都道府県別にみた人口十万人あたりの病院勤務医数は、最多の高知県と最少の埼玉県で二倍以上の差がありました。
多かったのは、高知(二百十二・一人)、福岡(百八十四・九人)、京都と徳島(百八十四・一人)、東京(百八十三・八人)の順。少なかったのは、埼玉(九十九・五人)、千葉(百十一・一人)、岐阜(百十一・五人)、茨城(百十二・一人)、静岡(百十二・九人)でした。
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