2008年12月9日(火)「しんぶん赤旗」
シンガポール大使と志位委員長が懇談
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日本共産党の志位和夫委員長は八日、党本部でタン・チンチョン駐日シンガポール大使と懇談しました。タン大使は冒頭、最近の麻生首相との会談をはじめ、志位委員長の姿はテレビでよく見ているとのべ、「日本共産党が、最も困難にある人々を助ける役割を果たしていることに注目しています」とあいさつ。日本共産党がソ連の崩壊後も大きな影響力を持つ党であり続けている理由について尋ねました。
志位委員長は、ソ連による日本共産党への干渉と攻撃をはね返し、ソ連の覇権主義と厳しくたたかってきたこと、その経験にもとづいてソ連が社会主義と無縁であることを認識し、ソ連の崩壊の際にはそれを歓迎する声明を出したことを紹介。「日本共産党が意気軒高に活動できているのは、そういう経緯があります」とのべました。
志位氏が、シンガポールが昨年東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国としてASEAN憲章の調印に貢献したこと、東南アジア友好協力条約(TAC)が二十五カ国に広がっていることに言及すると、タン大使は、大きくうなずいて、「TACは、紛争の平和的解決をつうじて東アジアを平和の地帯にするものです」と語りました。
また、シンガポールの住宅政策も話題になり、タン大使は、「いまや国民の九割以上が自分の持ち家です」とのべ、シンガポール政府の社会保障政策や雇用政策などにも話題が広がりました。
懇談には日本共産党から森原公敏国際局次長、シンガポール大使館からクー・シャオフォン一等書記官が同席しました。