2008年12月11日(木)「しんぶん赤旗」

寮出され帰る家なし

解雇規制せよ

政府に就職連


 教職員組合や青年・学生団体などでつくる高校・大学生、青年の雇用と働くルールを求める連絡会(就職連絡会)は十日、学生の内定取り消し問題の解消や、企業による大量解雇の規制と、雇用確保などに政府が全力で取り組むことを求め都内で中央行動を行いました。

 要請に先立つ国会内での交流集会では事務局の佐古田博さん(日高教中央執行副委員長)が基調報告。各団体から深刻な実態が出されました。

 全労連青年部の野村昌弘書記長は、札幌の病院で若い兄弟が保護されたケースを紹介しました。兄弟は愛知のトヨタ工場を解雇され寮も出されました。市役所に相談に行くと札幌の姉を頼るよう片道の交通費だけを渡されました。姉からも断られ「ここならなんとかなる」と、病院の待ち合いソファーに横になっていたといいます。

 首都圏青年ユニオンの河添誠書記長は、日産自動車の工場に勤めていた派遣労働者の相談例を紹介。解雇され寮を出て次の仕事もみつからず、両親を早くに亡くしたため帰る実家もないといいます。

 河添さんは、こうしたことが全国的に起こっており、「派遣会社の寮を転々として最低限の超低空飛行の生活をしていた人が解雇されている。これまでのリストラとは質が違う」と指摘しました。

 集会では日本共産党の小池晃参院議員があいさつしました。



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