2008年12月13日(土)「しんぶん赤旗」
私は9条を選ぶ
学生九条の会が交流集会 ピースナイトナインに1000人
「世界の窮状に、私たちは九条を選びたい」―。早稲田大学大隈講堂(東京都新宿区)で十二日夜、学生九条の会の交流集会第二回「Peace Night 9(ピースナイトナイン)」が開かれました。呼び込みの看板を持つ人に「誰でも参加できるんですか?」「聞いていこうか」など声をかける早稲田大学の学生。首都圏や各地から千人の参加者が会場を埋め、戦争の放棄や軍隊の不保持を掲げた憲法九条の価値を生かそうとの思いにあふれました。
九条を守りたい思いを自分自身の言葉で語った「九条とわたし」では高校生や学生が発言しました。朝日新聞記者の吉岡一さんがイラクの状況について語りました。
九条の会の呼びかけ人の一人である井上ひさしさん(作家)と二人の学生が、小森陽一さん(東京大学教授)の司会で「学生の未来と憲法九条」と題したトークセッションをしました。
集会では「学生九条の会のつながりをさらに広げて平和な未来を築きたい」とのアピールを確認しました。
昨年に続き参加した和光大学の四年生は「前回は九条に親しみを感じました。戦争はテレビの向こう側の話ではなく、身近な問題として考えて九条の大切さを実感したい」と話しました。
「こういうイベントを学内でも広めたい」と参加した法政大学四年の男子学生。祖父が広島で被爆。同じく被爆して即死した姉の位牌(いはい)に毎日手を合わせていた祖父の姿が忘れられないと話します。「九条を守る世論を国内でも広げていきたい」
主催はピースナイト9実行委員会と早大九条の会“Article9(アーティクルナイン)”。
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