2008年12月16日(火)「しんぶん赤旗」

解雇予告の撤回要求

JMIUいすゞ支部 初の団交

栃木


 いすゞ自動車栃木工場の解雇予告通知の撤回と正社員化を求めてたたかうJMIU(全日本金属情報機器労働組合)いすゞ自動車支部は十五日、同工場がある栃木県大平町で会社側と初の団体交渉を行いました。

 団体交渉は、労組側から同支部の松本浩利執行委員長、JMIU本部の三木陵一書記長ら四人と、いすゞ本社と栃木工場の総務人事課の三人が約一時間協議しました。

 交渉のなかで組合側は、結成の通告の際に示した解雇予告通知の撤回を要求。二十六日の解雇予告日が迫っているが、交渉の結果がでるまで解雇しないよう求めました。また、退職を余儀なくされる非正規社員への責任ある雇用の確保などを求めた要望書を提出し、回答を求めました。

 しかし、会社側は、団体交渉とは認めず、事務折衝との立場に終始し、具体的回答は示しませんでした。次回の団体交渉の日時と参加人数の協議について意見をのべ、「要求項目の回答は、十九日の団体交渉で行う」と表明しました。会社側は交渉後、報道陣の質問に対しても無言で立ち去りました。

 松本委員長は今後の対応について、「要求を聞き入れてもらえず、誠意のない態度に手が震えた。次回の団体交渉では、解雇撤回を強く要求する」と決意をのべました。

 組合結成後、撤回運動は広がり、四人で発足した組合員は現在十八人(神奈川県・藤沢工場含む)と増えています。宇都宮地裁栃木支部に提出されている解雇予告効力停止と賃金仮払いを求める仮処分の申し立てでは、十九日予定の宇都宮地裁栃木支部での初の審問が行われます。



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