2008年12月17日(水)「しんぶん赤旗」
繰り返される米軍流弾事件
政府の対米姿勢が問題
赤嶺議員批判
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日本共産党の赤嶺政賢議員は十六日、衆院安全保障委員会で、沖縄県金武町で米軍演習の弾丸とみられる流弾が見つかった問題を取り上げ、実弾訓練の中止と実弾射撃訓練場キャンプ・ハンセンの撤去を求めました。
流弾事件は十四日、訓練場に隣接する金武町伊芸区で発生。民家の駐車場に止めていた車のナンバープレートを貫通しました。
赤嶺氏は、当時、住民が駐車場で水まきをしていたこともあげ、「一歩間違えば人命にかかわる重大事故だ」と強調。訓練中止を求めたのに対し、中曽根弘文外相は、米大使館に訓練の安全が確保されるまで中止するよう申し入れたが、「米軍の流弾という確信がないので、米軍は訓練を中止していない」と答弁しました。
赤嶺氏はまた、米軍による流弾事件が繰り返されてきたことについて、過去の事件がどう処理されてきたのかただしました。
一九八八年に伊芸区で弾丸九発が発見された事件について法務省の三浦守大臣官房審議官は、「不起訴処分とされている」と答弁。二〇〇二年に沖縄県名護市のパイン畑で弾丸一発が発見された事件について警察庁の西村泰彦長官官房審議官は、「(米軍によるものか)特定に至らなかった」と述べました。
赤嶺氏は、「政府の対米姿勢が再発防止策を有効なものにしきれていない」「緊急に事態を明らかにすべきだ」と厳しく求めました。
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