2008年12月23日(火)「しんぶん赤旗」
三菱電機名古屋の派遣切り
労組加入、団交を要請
青年が“撤回せよ”
“派遣切り”にあった名古屋市の青年が労働組合に加入し、派遣先の三菱電機に対し二十二日、解雇と寮からの退去撤回などを求めて団体交渉を申し入れました。
人材派遣会社インテリジェンス(名古屋市中村区)から三菱電機名古屋製作所(同東区)に派遣されている北川浩次さん(33)=仮名=は、来年二月までの雇用契約を結んだ直後の二日、約十人の同僚とともに、年末までの解雇と寮からの退去を言い渡されました。
北川さんは全労連・全国一般労組の名古屋北部青年ユニオンに相談して加入、インテリジェンスに解雇撤回を申し入れています。また、解雇理由が三菱電機の減産と説明され、契約直後の解雇は同社が主導していると判断せざるを得ないため、派遣先の三菱電機に対しても解雇撤回を求めることになりました。
北川さんは「会社は十月に、三菱電機への直接雇用の道が開けたと説明したばかりで、突然の解雇通告にあぜんとした。このまま退寮ではホームレスにならざるを得ず、憤りを感じている」と話しました。長谷川一裕弁護士は「解雇にやむを得ない理由はなく、会社は違法を承知でやったと言わざるを得ない。三菱電機は派遣先としての責任を取るべきだ」と指摘しました。
同ユニオンには、派遣会社から解雇された労働者などの加入が相次いでいます。
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