2008年12月25日(木)「しんぶん赤旗」
3野党提出
雇用関連法案が否決
高橋議員 自・民の党利党略批判
衆院本会議
民主、社民、国民新の三野党提出の雇用対策関連四法案が、二十四日の衆院本会議で自民、公明両党の反対多数で否決されました。日本共産党、民主、社民、国民新各党は賛成しました。
同法案は、企業の安易な雇い止め・解雇、内定取り消しを抑止することなどが目的で、十九日に参院を通過したものです。
討論に立った日本共産党の高橋ちづ子議員は、四法案に賛成の立場を表明したうえで、「法案の内容は、政府の追加対策と重なる部分もある。お互いに歩み寄り、緊急に実効ある雇用対策を実らせるため、粘り強く努力を続けるべきだった」と述べました。
高橋氏は、深刻な雇用危機に対し国会の責任を果たすため、衆院では委員会決議に向けた調整が行われたが、それも果たされなかったと指摘。「(与党と民主党が)互いに党利党略でぶつかり合うばかりで、国会は国民の切迫した雇用・暮らしに対して、結局無策であったのか。無責任のそしりを免れない」と厳しく批判しました。
法案の採決について、二十二日の衆院厚生労働委員会の理事会では、民主党理事が「賛成してくれ」の一点張り。「まだ審議が不十分」という与党に対し、「賛成しないなら審議しても意味がない」と主張し続け、一致できませんでした。
しかし、二十四日の採決には与党も応じました。日本共産党の高橋氏は、与野党が最後まで合意を尽くすべきだとの立場から、同日の採決に反対を表明しました。
高橋氏が提起していた雇用に関する委員会決議については、自民党が案を作成したものの、民主党が“法案が成立しなければ決議は認められない”と反対し、協議すらされませんでした。
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