2008年12月25日(木)「しんぶん赤旗」

三菱ふそう退寮迫る

28も空き部屋ありながら…

労働者抗議 「派遣切りするな」

労組と交渉も拒否


 「派遣・期間工のクビを切るな! 寮から追い出すな!」。三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市)に契約を一方的に打ち切られた派遣・期間労働者と首都圏青年ユニオンは二十四日、川崎市の同社川崎工場前で宣伝行動し、会社側と契約解除の撤回などを求めました。前回の十七日の宣伝・抗議行動をきっかけに加盟した派遣労働者も参加しました。


 三菱ふそう川崎工場は、二十四日がことし最後の就業日。契約を打ち切られた労働者ら同ユニオンのメンバーら約三十人が横断幕やのぼりを掲げ、同工場に出勤してくる労働者にビラを手渡し、「退職合意書・退職届にサインするのはやめましょう」「寮も出る必要はありません」などと訴え、来年三月まで契約期間が残っていながら一方的に契約解除した同社に抗議の声をあげました。

 「きのうが最後の仕事だった」という、契約を打ち切られた派遣労働者(35)は「都合のいいように会社に使われ、必要なくなったら一方的に解雇された。寮には空き部屋が二十八部屋もあるのに、月末までに寮を出ろといって追い出そうとしている」と訴えました。

 三菱ふそうは二十五日までに派遣労働者ら合わせて五百人の契約解除を計画。首都圏青年ユニオンは十七日、寮への居住継続と解雇撤回を求め、川崎工場前で宣伝行動後に団体交渉を申し入れていました。同社は「雇用関係がない派遣契約であり、派遣元との賃貸契約」として十八日付で団体交渉を拒否しました。

 同ユニオンの河添誠書記長は「労働者の声を誠実に聴くべきだ。無責任な対応だ」と本社前で抗議の声をあげました。



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