2008年12月26日(金)「しんぶん赤旗」

シャープ福山の派遣31人

解雇撤回求め労組

広島


 広島県福山市のシャープ福山工場に派遣され、十五日付で派遣元から解雇された派遣労働者三十一人が二十五日、福山シャープ関連労働組合を結成し、従業員としての地位の確認などを求める要求書を派遣元のキャリアシップ(本社・大阪市西淀川区)に提出しました。

 組合を結成したのは、派遣会社・キャリアシップ広島営業所(広島市中区)に所属し、シャープ福山工場に派遣されていた二十一歳から四十歳までの労働者。先月十五日前後に同社の担当者から「シャープから契約を切られたので解雇せざるをえない」と連絡を受け「これに記名・なつ印すれば雇用保険が早く受け取れる」と説明され「解雇承諾書」に記名・押印しました。

 そのうち二人が福山地域労組連絡会に相談し、解雇理由も明確にされておらず違法だとして、二人を含む三十一人が「承諾書」の撤回を表明。組合を結成し、広島県労連傘下の福山地区労働組合会議に加盟する「地域労組ふくやま」と全日本金属情報機器労組(JMIU)に加盟して解雇の撤回、従業員としての地位の確認、解雇後の賃金の補償を求めています。

 記者会見した女性(25)は「書類一枚で首を切るのは許せない。仲間を代表してたたかっていきたい」と語り、執行委員長の女性(26)は「労働者の首が簡単に切られる派遣法は間違っている」と話しました。



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