2008年12月26日(金)「しんぶん赤旗」
高校生「負担軽減を」
お金なくて学校行けないなんて
都内でシンポ
「お金がなくて学校へ行けないなんておかしいよ」。高校生の学費負担軽減を求めるシンポジウムが二十五日、東京都渋谷区で開かれました。主催は同実行委員会。四十人が参加しました。
パネリストが発言しました。高校生実態調査アンケートを五十九人から集めた都立高校に通う三年生の女子は「大学に合格したが、入学金が払えずあきらめた」「部費が払えず、部費のない部活に入った」などの声を紹介し、学費負担削減を訴えたいと話しました。
都内の私立大学に通う三年生の男子は前期に学内で学費実態調査を百十一人分集め百二人が学費を下げてほしいと答えたとのべ、後期は二百人の声を集めて大学へ申し入れをしたいと話しました。
三人の子どもを持つ板橋区に在住の女性は母子家庭のため、入学準備金九万円、月額二万九千円の板橋区の奨学金制度を利用しているとのべ「制度を利用するには都内在住の五十歳未満の連帯保証人が必要。必要な人が簡単に利用できる制度にしてほしい」と話しました。
都立の定時制高校の教員は、定時制の場合では授業料の減免制度の対象になる生徒がクラスの半数にのぼるところもあると紹介しました。
参加者の発言も相次ぎました。都立の通信制高校に通う一年生の女子は「週に四回バイトをしている。一日休んだら生活できない。国は困っている学生にお金を使ってほしい」と話しました。日本共産党の大山とも子都議が参加し「みなさんといっしょに学費負担軽減をすすめて行きたい」とのべました。
シンポジウム後、高校生らは「学費を下げて」と訴え渋谷周辺をパレードしました。
■関連キーワード