2008年12月27日(土)「しんぶん赤旗」
市長リコール署名提出
市立病院守れ2万6千人分 有権者3分の1超す
千葉・銚子
「公約に違反して、市立総合病院を強引に休止した」として千葉県銚子市の岡野俊昭市長の解職(リコール)を求めている「何とかしよう銚子市政」市民の会(茂木薫会長)は二十六日、同市選挙管理委員会に対し二万五千九百四十五人の解職請求署名を提出しました。市長リコールには有権者の三分の一、二万二百二十九人以上(十二月二日現在)の署名が必要ですが、これを大きく上回りました。
提出後記者会見した茂木代表は「銚子市民が一つにまとまりました。医療に対する市民の熱意、気持ちは大きなものだったと感じています」とのべました。
署名提出を受けて市選挙管理委員会の審査、縦覧などを経て、有効署名数の確定後、本請求を行い、来年三月にも市長解職の是非を問う住民投票が実施される見通しです。
一方、岡野市長は同日の記者会見で辞任する意思がないことを表明し、解職請求署名が集まったことに対し「偏った情報に惑わされて署名した市民も多くいるのではないか」と開き直りました。
岡野市長は二年前の市長選で市立病院を守ると公約しながら、今年七月に突然、医師不足や経営悪化を理由に休止を発表。病院存続を求める市民の運動が広がったにもかかわらず、九月末で強引に休止しました。
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