2008年12月29日(月)「しんぶん赤旗」
埼玉で憲法署名 100万超
「9の日宣伝」推進力に
埼玉県内で労組や民主団体、日本共産党などが共同してとりくんでいる、憲法を守る署名が百万人分を超えました。大阪府、北海道、東京都につづく百万人分突破です。
「県内四十九カ所に広がった地域共同センターが中心になっている『9の日宣伝』が推進力になっています」と話すのは、平和憲法を守る埼玉の共同センター・埼玉憲法会議の渡辺政成さん。
「9の日宣伝」とは、憲法九条にちなみ、毎月九のつく日に街頭で宣伝・署名を訴える行動。埼玉県では二〇〇六年六月から三十カ月休まずとりくんでいます。通常、約五十の駅で約五百人が参加しています。
「今年五月ごろから街頭で寄せられる署名が二倍に増えました。イラク派兵は違憲とした名古屋高裁判決が出され、世論調査でも憲法改悪反対が賛成を上回るようになった変化が街頭での署名の反応にも顕著にあらわれています」
十二月に入ってからも、「私も何かしたい」と七十歳の男性が埼玉憲法会議の事務所に電話をかけてきました。東岩槻駅で配られたビラがきっかけでした。
田母神俊雄前航空幕僚長の侵略戦争美化の発言に「こわくなった。侵略戦争の歴史を繰り返してならない」と話す男性には地域の九条の会を紹介したといいます。
運動をつづけてきた人たちは、「来年も憲法を守る活動を広げていきたい」と決意を新たにしています。
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