2008年12月29日(月)「しんぶん赤旗」

雇用対策 小池政策委員長が主張

政治の責任で 一歩でも前進を

党略優先 与党・民主を批判

「共産党はいいこという」司会者

テレ朝系番組


 二十八日放映のテレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」は、先の臨時国会で与党と民主党の党利党略により雇用対策の合意がなされなかった問題を取り上げました。司会の田原総一朗氏が二十二日付の「しんぶん赤旗」一面トップで「知恵を出し合い与野党で対策を」と報じたことを示しながら、与野党の合意形成を最後まで呼びかける日本共産党の姿勢を評価しました。


 田原氏は番組冒頭で、「(共産党は)いいことをいう。この気持ちはみんなにあると思う」とした上で、「各党が一致しているものが、なぜ国会で実現できないのか。大問題だ」と強調しました。

 出演した日本共産党の小池晃政策委員長は「与党がやっている対策と野党が出している(雇用対策関連四)法案は内容的には重なりあう部分がある。現実に職を失い、住まいを失うというときに、政治がやるべきことは一歩でも前進させることだった」「与党の側も、野党のものでもいいものは受け入れるべきだった」と表明しました。

 民主党の山岡賢次国対委員長は「今は、火事のようなときで、そんな話し合いをしている場面ではない。(野党案を)通さないところが自民党の限界」と主張。小池氏は「火事だからこそ話し合いで(合意形成を)すべきだった」「参院で民主党は多数を握っているが、それを数の力で(強行採決し)衆院にもっていっても通るわけがない。だから、あのときの(民主党の)やり方、判断はまちがっていた」と批判しました。

 民主党と雇用法案を共同提出した社民党の辻元清美政審会長代理は「今回の件は、与党に度量がなかったり、野党の側も(国民に)アピールしたいという下心があった」と述べました。


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