2009年1月7日(水)「しんぶん赤旗」
解雇中止 指導せよ
国民大運動実行委 厚労相に要請
労組や団体でつくる国民大運動実行委員会の代表は六日、舛添要一厚労相と国会内で会い、雇用の危機にたいする緊急要請をおこないました。日本共産党の小池晃参院議員・政策委員長が同席しました。
要請では、内部留保をためこむ大企業が「派遣切り」、雇い止め・解雇の強行を中止するよう行政指導し、中小企業などへの官公需発注や公的分野での雇用につながる施策と予算措置、生活保護を受給できる柔軟な対応など十三項目を求めています。要請団を代表して大黒作治全労連議長は、「年越し派遣村」での講堂開放など厚労省の対応に謝意を表すとともに、派遣村を訪れた約五百人の就労あっせんに努力することを要求しました。
大企業を中心に八万五千人もが解雇されていると指摘、舛添厚労相が五日の会見で製造業への派遣を禁止すべきだとのべたことにもふれ、「年度末ですごい失業者が生まれる。雇い止めを生まない緊急の規制措置をするべきだ」と訴えました。
舛添厚労相は「きめ細かく対応したい。要請はなるべく多くとりくむ」と応じ、「私は一貫して製造業への派遣はどうかなといっている」とのべました。
西村冨佐多全商連副会長、高田公子新婦人会長、長瀬文雄全日本民医連事務局長、笹渡義夫農民連事務局長、辻清二全生連事務局長、田中悠民青同盟委員長、今井文夫国民大運動実行委員会事務局長の各氏が参加しました。
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