2009年1月8日(木)「しんぶん赤旗」
就労・生活相談続く
「仮設住宅建てよ」の声も
派遣村
東京都内四カ所に移動した「派遣村」では七日も就労、生活相談が続けられました。前日・六日の就労相談は全体で百三十八件あり、うち一人が解体作業への就職が決まりました。また千代田区役所に七日、六十七人が生活保護を申請し、六人の即日受給が決まりました。
移転先の一つ中央区の体育館には六日、四十を超す事業所から求人票が届けられました。しかし、「まず住むところと移動する資金がないと就労活動も難しい」という声も多く出ているといいます。
七日夕方には保健師が、健康に問題のある人がいないか見て回りました。
日比谷公園の「派遣村」の撤収作業からボランティアの活動に参加している男性(58)は「自分も苦労しているから、なんとか手助けしたい」と話しました。五年前に、空港警備の仕事を「英語検定の資格がないので外国人の案内ができない」と言われ解雇されました。グッドウィルに派遣登録して働きましたが、昨年の国の事業停止命令で給料は未払いのまま。その後、履歴書を書いても書いても仕事は見つかりません。
男性は、「派遣切りした大企業の代表に、『派遣村』の現場をみて面倒をみろと言いたい。国も仮設住宅を建てて、安心して仕事探しできるようにしてほしい」と訴えました。
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