2009年1月9日(金)「しんぶん赤旗」

政治動かすたたかい発展へ決意

全労連が旗開き


 全労連は八日夜、東京都内で「新春旗びらき」を開き、各界から約二百五十人が参加しました。連帯と共同を広げ、労働者・国民の命と生活を守るたたかいの前進へ決意を固めあいました。

 あいさつした大黒作治議長は、大企業の「非正規切り」に対して労働組合の結成や「年越し派遣村」の活動で連帯を広げ、政府を動かしている変化にふれ、「私たちのたたかいが国の根幹を揺るがしている」と強調。「いよいよ国政でも春闘でも、国民との共同をさらに発展させ、外需頼みの日本経済を内需拡大に転換させるため、おおいに奮闘しよう」と訴えました。

 来賓として日本共産党から志位和夫委員長があいさつし、浦田宣昭・国民運動委員会責任者らが出席しました。ILO(国際労働機関)駐日事務所の長谷川真一代表、「労働者派遣法の抜本改正めざす共同行動」の安部誠事務局長、国鉄労働組合の高橋伸二委員長、労働弁護団の小島周一幹事長があいさつしました。安部氏は、「『派遣村』は、たたかいと運動の共同の成果。この成功を拡大しよう」とのべました。

志位委員長があいさつ

 全労連の新春旗びらきで日本共産党の志位和夫委員長は、「社会的連帯による反撃が本格的に起こった年だった」と昨年を振り返り、たたかいの先頭にいつも全労連の旗があったとのべて、奮闘を高く評価しました。

 「派遣切り」「期間工切り」に対し、いすゞ自動車の非正規労働者が労働組合をつくって立ち上がったことから始まり、たたかいが巨大な動きとなったこと、年末から東京・日比谷公園で行われた「年越し派遣村」のとりくみが政治を動かす大きな成果を残したと強調しました。

 同時に、こうした運動の前進の客観的根拠として、財界とアメリカという二つの「司令塔」が役割を果たせなくなっている事実を、日本経団連との会談のようすも紹介しながら指摘し、「ことしは選挙の年。期待にこたえて躍進のために大いに奮闘する」と表明しました。



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