2009年1月9日(金)「しんぶん赤旗」
12日以降も宿泊場を
派遣村視察 小池議員ら厚労省に要求
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日本共産党の小池晃、山下芳生両参院議員、高橋ちづ子衆院議員らは八日、「年越し派遣村」の人たちが都内四カ所に分かれて宿泊している施設を訪ね、都の担当者や利用者などから話を聞きました。訪れたのは、練馬区にある東京都所有の体育館。約百四十人が十二日までの期限付きで宿泊しています。
小池氏らは、体育館で職業紹介や住宅相談にあたっている担当者に、仕事やアパートの決まり具合を質問。落ち着き先が決まったのはまだ数人という状況が判明しました。
利用者は、「家賃の安い地域では、仕事を探すのに交通費がかかりすぎる。保証人も立てられず、アパートが決められない」と困難を語りました。「ここを出たら、アパートが見つかるまでネットカフェでつなぐしかない。緊急の貸し付け(一万〜五万円)も、すぐになくなってしまうと不安」「体育館の寝起きでストレスがたまり、ピリピリしている。せめて二、三人部屋があれば」との声もあがりました。
体育館の隣には二〇〇一年に建設され、わずか六年で閉校になった東京都の学校校舎があり、現在教室などは使われていません。小池氏らは、「国がその気になれば、宿泊施設として使えるところはたくさんある。国の責任で、十二日以降も当面、行き先が決まるまで宿泊場所を提供するようにすべきだ」と、その場で厚生労働省の担当者に申し入れました。
松村友昭、大山とも子両都議、谷川智行衆院比例東京ブロック予定候補、岸良信衆院東京9区予定候補らが同席しました。
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