2009年1月11日(日)「しんぶん赤旗」

厚労省

61人しか責任持たず

「派遣村」 実行委、国に受け皿要求


 「年越し派遣村」実行委員会は十日午前、記者会見して十二日以降の対応について明らかにしました。会見した関根秀一郎実行委員によると、厚生労働省は、十二日以降六十一人分の宿泊しか責任を負わない態度をしめしているといいます。

 「派遣切り」にあった労働者ら約三百五十人は東京都中央区など四カ所の施設に宿泊しています。二百三十六人については生活保護の受給が決定していますが、まだ引っ越しの予定が決まっていない人も含まれています。そのために実行委員会は十二日以降は独自に旅館を押さえて対応する予定です。

 関根実行委員は「厚生労働省は、無責任な態度に終始しています。路上生活者に住まいを提供するとして生活保護費のピンハネを行っている団体の施設をあっせんするなど問題を理解していません。十二日午後一時三十分から日本青年館で集会を開き、今後の活動につなげていきます。『派遣村』に来た五百人だけの問題ではなく、国はすべての首切った労働者の職と食の受け皿を用意するべきだ」と話していました。



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