2009年1月14日(水)「しんぶん赤旗」
定額給付金
消費拡大効果 水増し明らかに
佐々木議員が追及
佐々木憲昭議員は十三日、衆院財務金融委員会で「定額給付金」の消費拡大効果について質問しました。
佐々木氏は、昨年十月三十一日に与謝野馨経済財政担当相が「(実質GDPの押し上げ効果は)0・1%」と述べていたのに対し、麻生太郎首相が一月六日には「(同)0・2%程度」と答弁を変えていることをただしました。
内閣府の山崎史郎政策統括官は、モデル計算では0・1%になり、定額給付金の四割が消費の押し上げに回るとすれば、0・15%になると答弁。四捨五入して0・2%にかさ上げしていることを認めました。
佐々木氏は、計算の前提となっている四割に何の根拠もなく、「一九九九年に実施された地域振興券でも消費に回った分は32%だ」と指摘。32%の前提で試算した消費押し上げ効果をただしたのにたいし、内閣府は0・12%と答えました。0・1%にすぎない消費押し上げ効果を0・2%に水増ししていることが明らかになりました。
また麻生首相は佐々木氏への答弁で、「(定額給付金を)高額所得者の方も盛大に使っていただきたい。さもしいと思っていたら、そういうことは申し上げない」と述べました。高額所得者の定額給付金受け取りを当初「さもしい」と表現し、受給辞退を促していたことを事実上、撤回しました。
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