2009年1月14日(水)「しんぶん赤旗」

ブッシュ米大統領、最後の会見

イラク戦争“任務終了宣言は失敗”


 【ワシントン=西村央】ブッシュ米大統領は十二日、ホワイトハウスで在任中最後となる記者会見を行いました。二〇〇三年五月にイラク戦争で「任務終了」を宣言したことについて「失敗だった」と述べました。

 ブッシュ氏は「あれは誤ったメッセージを送った。別のことを言おうとしたのだが、異なったメッセージを伝えてしまった」と述べました。「任務終了」宣言をめぐっては、その後もイラクで戦闘が続いたことに批判の声が上がっていました。

 さらに、〇六年八月の大型ハリケーン・カトリーナへの対応、イラク・アブグレイブ収容所の問題、イラクの大量破壊兵器問題などを「うまくいかなかったこと」に挙げました。

 ブッシュ氏はさらに〇二年の一般教書演説で、イラクとともに「悪の枢軸」と名指しした北朝鮮とイランについて、「北朝鮮は依然問題だ。私の懸念の一つは高濃縮ウラン計画があることだ」と述べ、六カ国協議で合意した核の検証体制の重要性を挙げました。イランについては、理由は示さず「依然危険だ」と述べました。

 またブッシュ氏は、イスラエルがパレスチナのガザ地区に対する攻撃を強めていることに関して、「持続的な停戦とはハマスがイスラエルへのロケット攻撃をやめること」と表明。「イスラエルには自国を守る権利がある」とガザ攻撃容認の姿勢を改めて示しました。



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