2009年1月15日(木)「しんぶん赤旗」
ガラス200枚超割れる
老人ホーム 党沖縄県議団が調査
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日本共産党沖縄県議団(嘉陽宗儀団長)は十四日、糸満市小波蔵の砲弾爆発現場を調査しました。
嘉陽団長、前田政明、渡久地修両県議が参加しました。
爆発現場は糸満市小波蔵の老人ホーム「沖縄偕生園」裏の歩道。同園は爆発でアルミサッシが折れ曲がり、窓ガラスが二百枚以上も割れました。ガラス片が室内の壁や寝具にまでつきささる被害が発生しています。
同園の安里政晃園長が嘉陽団長らに対し「爆発した当時、お年寄りたちはみな食堂で食事中だったので、被害がなかった。もし個室にいたら大惨事になっていた」と語りました。
嘉陽団長は「重機のオペレーターの男性が重傷を負い、お年寄りも一人ガラス破片で軽傷を負っている。砲弾が不発弾であれば、国が被害補償をきちっと責任をもってすべきだ。公共事業には必ず不発弾探査などの処理を義務付けることが必要だ」と国の責任を強調しました。
「国の責任で被害補償を」
赤嶺議員が要請
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は十四日、国会内で内閣府沖縄振興局の吉住啓作参事官に不発弾処理対策について説明を求めました。
赤嶺議員はこの中で、国・県の公共事業には不発弾探査の予算が計上されながら、市町村の単独事業は自治体の判断にまかされている実態に問題がある、と指摘。その上で「地下に埋没している不発弾が爆発し、今回のように被害が出た場合は、国が責任をもって被害補償で対処すべきだ」と要請しました。吉住参事官は「実情をつかんで対処したい」と答えました。