2009年1月16日(金)「しんぶん赤旗」
沖縄米軍ヘリパッド建設
反対住民排除やめよ
赤嶺議員ら防衛省要請
沖縄県北部東村高江(たかえ)区に新たな米軍ヘリパッド(ヘリコプター着陸施設)を建設する問題で十五日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、無所属の糸数慶子参院議員ら野党国会議員は、防衛省で北村誠吾副大臣に同建設の中止と建設に反対して座り込みを続ける住民を相手に行った「通行妨害禁止」等を求める仮処分命令の申し立てを取り下げることを要請しました。
同区には約百六十人が住む小さな集落とヤンバルクイナなど貴重種が生息する豊かな森があります。これまでも昼夜を問わない米軍ヘリの低空飛行訓練などに悩まされてきた住民らは、「静かに平和に暮らしたい」「貴重な自然を守りたい」とヘリパッド建設に対し、非暴力の抗議行動を続けています。
抗議行動を続ける住民ら十五人に対し、沖縄防衛局は昨年十一月に、同仮処分命令を那覇地裁名護支部に申し立てました。
「国策に従わない住民を、司法の力を借りてねじ伏せようとするやり方は間違っている」と、赤嶺議員らは住民の思いを代弁して訴え、来週にも防衛省の地方協力局長と話し合いの場を設けることも要請しました。
北村副大臣は、「話し合うことは大事だ。大臣に正確に伝える」とのべました。
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