2009年1月16日(金)「しんぶん赤旗」
銚子市長解職 本請求へ
病院休止問題 有効署名2万3463人
千葉県銚子市立総合病院を公約に違反して強引に全面休止したとして、市民団体が提出していた岡野俊昭市長の解職請求(リコール)署名について同市選挙管理委員会は十五日、有効署名数を発表しました。昨年十二月二十六日、「何とかしよう銚子市政」市民の会(茂木薫代表)が二万六千六人の請求署名を提出していたもの。
有効数は二万三千四百六十三人で、請求に必要な署名数二万二百二十九人(有権者の三分の一、二〇〇八年十二月二十六日現在)を大きく上回りました。
市選管では今月十六日から二十二日まで署名簿を縦覧し、異議申し出を受け付けて有効署名数を告示します。市民の会では署名簿の返付を受けて本請求を行い、三月にも岡野市長の解職の是非を問う住民投票が行われることになります。
会の茂木代表は「有効署名が二万三千人を超えたのはそれだけ市民の関心が高かったということ。本請求、住民投票に向けて頑張りたい。署名で終わるのではなく、これからの病院のあり方など、署名に寄せられた市民の声にこたえていきたい」と話していました。
岡野市長は同日コメントを発表し、市立病院休止を「やむを得ない判断」と述べるとともに、公設民営での再開を目指すことを表明。「市政に停滞と混乱を生じる」として辞職する考えのないことを明らかにしました。
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